箱の家164 (※前職での担当作)
2020年 埼玉県
構造: 鉄骨造
延床面積: 154.71㎡
冷暖房方式: アクアレイヤー(空気熱源)
外皮平均熱貫流率(UA値): 0.47W/㎡K
断熱等級5相当・長期優良住宅
設計: (株)難波和彦+界工作舎
構造設計: (株)佐々木睦朗構造計画研究所
掲載: 『新建築住宅特集』2020年12月号
写真: にふ建築舎 (2025年再訪時)
埼玉県の閑静な住宅地に建つ住宅。
奥行きのある敷地を縦に2分割し、5.4m幅の細長い建物ボリュームと庭・駐車場にそれぞれ振り分けている。周囲の家とは異なる建ち方だが、プライバシーを守りつつ庭へ開いたプランが可能となる。
鉄骨造を採用し、トンネル状の無柱の空間を実現。中心にある7.2mスパンの大きな吹き抜けに、間仕切りのない各部屋が繋がっている。伸びやかなスケールの吹き抜けをぐるっと回り込んで階段を下りていく、非常に強い一体感のある内部空間。
東面・南面に大きな窓を注意深く配置したことで、内部からは建物が透明のような体験が得られる。窓からは日射や風などの自然エネルギーが内部に流れ込んでくる。
大きな庭をどう活用するか試行錯誤しながら、ゆるやかな内外の関係の中に新たな生活の可能性が次々と発見されていく。