箱の家167 (※前職での担当作)
2021年 山梨県
構造: 木造 (集成材・LVL・HSS金物工法)
延床面積: 129.53㎡
冷暖房方式: アクアレイヤー(空気熱源)
外皮平均熱貫流率(UA値): 0.45W/㎡K
断熱等級6相当・長期優良住宅
設計: (株)難波和彦+界工作舎
写真: にふ建築舎 (外観以外は2025年再訪時)
富士山の見える新興住宅地に建つ住宅。
木造による正方形に近いプランだが、外壁をずらしたり庇を斜めに架けることで、形や境界面にグラデーション・変化を与えている。
柱や梁は隠さずにアラワシにし、その間にシナ合板の壁をはめ込んで、構造システムを室内に表現している。壁紙や塗膜塗料を使わない徹底した素地仕上げの空間。
ぐるぐると歩き回れる回遊性を持ったプランにするため、耐震壁のコアを中心に置いて、そのまわりに部屋を配置した。結果として、2つの吹き抜け・通り抜けられる書斎・宙に浮かぶレンジフード・礼拝堂のようなトイレなど、特異な空間がいくつも生まれている。
温熱環境は床下エアコン・水蓄熱・空調ダクトを利用して制御。猛暑の夏を除けば家全体の気候が常に一定で、家族4人と両生類たちが楽しく快適に暮らしているそうだ。